ISBN:4309016839 単行本 白岩 玄 河出書房新社 2004/11/20 ¥1,050

読み終わりました。

『いじめられっ子が人気者になるまで』の部分は明らかにおかしいです。
今同じことやったらただの笑いものになるとしか思えません。

最近は笑える奴だからってだけで即グループに入れてくれるようなさっぱりした良い奴等はほとんど居ません。

(少しだけ居ることは居ますが、作中の人物が本当にさっぱりした奴等だったら終盤のどんでん返しが成立しなくなりますし。

一度失った信用は取り戻せません。
だからあのラストは成立するんです。
だけど一度失った信用は取り戻せないならいじめられっ子が人気者になるのは矛盾しています。

ラストについては最後尾で書きます。
読むと面白みが薄くなると思いますのでご注意を。)

一回キモイと思われた奴は最後(卒業か、出て行くまで)までそのイメージが付き纏います。

数年前までは違ったんでしょうが、今はそんな感じです。

二十歳過ぎぐらいの人が読むと自分の学生時代と合ってて、
リアルな感じでいいと思うんじゃないでしょうか。

ですが、正直これ読んで中高生を誤解されたら嫌です。

そのことについてはネタバレになっちゃうんで最後尾に。

あと書き方が気になります。
これは母親も同じだったようです。

ぶっちゃけた話、本当に日記書きとかと大して変わらない文章の構成能力。

複数人の会話部分でさえ

「」
「」
「」
「」
「」

って鍵括弧が並んでるだけで誰がどの発言をしてるのか分かりにくいですし。

ライトノベルと比べても酷い有様なのでそういうのが嫌いな人はそれだけでダメかと。

流石に語尾に「(笑)」を使ってるのを見たときはハァ?と思いました。
素人のSSだってそこまで酷くないだろ、と。

ラストだけは一応リアルですが・・・。

以下ネタバレ注意。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
主人公はたった一回の出来事で人気者から嫌われ者へ転落。
最終的には転校します。

結局それが真実なんでしょうね。

一回嫌われたらそこから逃げるしか無いんです。

ラストで「今度は自分をプロデュースする」ようなことが書いてあるんですが、
それが現実できないから転校するんだろ、と。

以下毒吐き。

結論から言えば、駄作。

親が読めっていうから最後まで読んだものの、作者の勘違いした学生像にも腹が立つし、矛盾だらけのストーリー、頭の悪い文章。

どこにも魅力が無いです。

文藝賞受賞だとか聞いてたから期待してただけに一層つまらないと感じます。

読む価値無いかと。
ネット上での評価も低いですし、正直何でこんなものが受賞出来るんだろうなぁ、と。

ノシ

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